「土踏まずが見えない」「家族より足裏が平らに見える」と気になっても、見た目だけで異常とは決められません。幼少期から土踏まずが低く、痛みなく生活できている人もいます。一方、大人になってからアーチが下がり、足首の内側に腫れや痛みが出る場合は確認が必要です。ここでは、土踏まずがない人が知っておきたい見分け方と負担を減らす工夫を解説します。

目次
土踏まずがない人=すぐに治療が必要とは限らない
足裏には、体重を支えながら衝撃を分散する縦と横のアーチがあります。内側の縦アーチが低く、立ったときに足裏が広く接地する状態は一般に扁平足と呼ばれます。ただし、土踏まずの高さには個人差があり、痛みや歩きにくさがなければ日常生活上の問題がないことも少なくありません。
日本整形外科学会は、幼児期から平らな足が残っているタイプでは痛みが少ない一方、中年以降に生じる成人期扁平足では内くるぶしの下に腫れや痛みが出ることがあると説明しています。見た目よりも「以前から変化したか」「痛みや疲れやすさがあるか」が重要です。
自宅で確認できる3つのポイント
1.左右差と足跡を見る
濡れた足で紙や床に立ち、左右の足跡を比べます。片側だけ土踏まずの部分が広く接地している、以前より足幅が広がったと感じる場合は記録しておきましょう。足跡だけで診断はできませんが、変化に気づく手がかりになります。
2.片脚でつま先立ちできるか
壁や机に手を添え、転倒に注意しながら片脚でかかとを上げます。内くるぶしの下が痛い、かかとが上がりにくい、左右差が大きいときは無理に繰り返さないでください。
3.靴底の減り方を確認する
靴底の内側だけが極端に減っている、靴の内側が押し広げられている場合は、歩行時の荷重が偏っている可能性があります。同じ靴を長期間使った結果でも起こるため、複数の靴で比較すると分かりやすくなります。
土踏まずへの負担を減らす日常の工夫
まずは、かかとが安定し、つま先に適度な余裕がある靴を選びます。柔らかすぎてねじれやすい靴や、サイズが合わない靴は足が疲れやすくなることがあります。市販のインソールは快適さを助ける場合がありますが、高すぎるアーチを無理に押し上げるものは痛みにつながることもあります。
痛みがない範囲で、足指を開閉する運動や、ふくらはぎをゆっくり伸ばすストレッチを行う方法もあります。運動後に痛みが増える場合は中止し、運動量や靴を見直してください。短期間で足の形を変えようとするより、疲労をためないことが現実的です。
整形外科へ相談したい症状
次のような場合は、セルフケアだけで様子を見続けず整形外科へ相談しましょう。
- 大人になってから土踏まずが急に低くなった
- 内くるぶしの下が腫れる、歩くと痛い
- 片側だけ変形や痛みが目立つ
- つま先立ちが難しい、長く歩けない
- けがの後から形が変わった、しびれを伴う
医療機関では、立った状態での足の形や歩き方を確認し、必要に応じて画像検査を行います。整骨院や整体で体の使い方を相談する場合も、強い痛みや進行する変形があるときは先に医療機関で原因を確認することが大切です。
まとめ
土踏まずがない人でも、昔から同じ形で痛みがなければ大きな問題にならないことがあります。一方、成人後の変化、内くるぶし周辺の腫れや痛み、つま先立ちのしにくさは相談の目安です。靴と運動量を見直し、無理にアーチを作ろうとせず、変化が続くときは整形外科で確認しましょう。








